第5章 告白 *微R
民宿を出てとりあえず海岸の方へと足を向けた。
昼間も通った道なのに夜中となると、まるで雰囲気が違う。
・・・やっぱ、、引き返そうかな…。
呪術師とはいえ、私は未熟な学生。
傑や五条とは違う。
こんな夜中に見知らぬ地で1人で彷徨くのはやっぱり不安だ…。
古い街灯がジジッと音を立て、その明かりは蛾を誘う。
『・・・うん!何も異常はないし、何だかよく眠れそうな気がしてきた!』
全然眠くはないけど、そう自分に言い聞かせてくるっと踵を返した。
ペタペタペタペタ…
『・・・・・。』
えーーーー。マジかぁ。。
後ろから足音、というより裸足でアスファルトの上を走るような音が聞こえた。