第17章 それぞれの道 ※微R
広いベッドの中心でお互い一糸纏わぬ姿で身を寄せ合う。
スリ、と綺麗に筋肉のついた胸に顔を埋めると、背中に腕を回しぎゅっと包み込むように抱きしめてくれる。
「ってエッチの後は素直に甘えてくるよね?」
『んーーー?そぉ?』
「外じゃぜーんぜん甘えてくんないし、僕のスキンシップも嫌がるじゃん。」
『これでも社会人ですから。てゆーか悟は仮にも教師なんだから生徒の前でイチャつこうとするのやめたら?』
「仮に、じゃなくて立派な教師なんですケドー。
昔は人前だろうが傑とイチャイチャしてたくせに。」
『・・・・。』
下からチラッと悟の顔を見上げると拗ねたように口を尖らせていた。
22歳にもなって相変わらず子供染みた事を言うこの男と、つい先程まで肉食獣のように私を求め、色気を放っていた男はホントに同一人物なのかと疑いたくなる。
ーーーけど、そんな所も愛おしいと思ってしまうんだから私も中々に重症だ。
『あの頃はさ、ずっとそうしてないと不安だったんだよね。身体が繋がれば寂しさは少し消えるから…。
でも不思議だよね?』
悟の背中に腕を回しぎゅっと力を込めた。
「ーーーん?」
『悟とこうして付き合うようになってから凄く満たされてる、心もカラダも。
こういうのピースが繋がった感じ、って言うのかな…』
「・・・そんなん運命感じちゃうじゃん。」