第17章 それぞれの道 ※微R
上下黒い服に身を包み、目元は黒のアイマスク…
どこからどう見ても不審者なのに、彼とすれ違う女性は必ずと言っていいほど振り返り熱い視線を向ける。
『・・・・。』
モヤっとした感情が渦巻く、、、
ーーーーこれだから人目の多い任務地は嫌なんだ…。
とゆうのは顔には出さないようなるべく平常心を心掛ける。
もう大人だし?
ましてや今は仕事中、公私混同はしない主義なんだから。
口元に笑みを貼り付け、、、って。
『ーーーーぁあ⁈』
眉間に深い皺を刻み、ギロリと鋭い目線を向けた先ではーーーーー
事もあろうかモデル風の美女に声を掛けられていた。
所謂逆ナンてやつだ。
しかも彼は満更でもない様子で何やら会話をしている…
逆ナンは別に珍しい事ではないけど、いつもなら一言断りをいれて相手にしないのが常だったのに…。
前言撤回。
公私混同しないとか私には無理らしい。
何やら楽しげに話す2人の姿に、いてもたってもいられず私は眉を吊り上げ彼の元へと足を向けた。