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呪術廻戦 〜アナザーストーリー〜

第15章 新たな季節



「・・・そうだな、抱えてくわ。」


腕を伸ばしそっと横抱きに抱きかかえ立ち上がった。




「ーーーー悟。」



呼び止められ肩越しに振り向くと、真面目な顔つきをした傑と視線が重なった。



「あ?」


「ーーーー大事にしろよ?」


「ハッ、誰に言ってんの?世界一幸せにするっつーの。」


「・・・そうか(笑)それは楽しみだ。」


「じゃーな。」


再び背を向け部屋を出る。


パタンとドアを閉め、薄暗い廊下に出ると空気がヒンヤリとしていてぶるっと震えた。


「〜〜さむっ」


すると腕の中でがモゾッと動くと身を捩り、俺の胸にグリグリと顔を擦り寄せてきた。


ーーーー何か、、小動物みたいだな。


急に寒い空気にあたったせいか眉を寄せ身体を縮こませている。

寒くないよう身体を密着させ腕にぎゅっと力を入れると、僅かに顔が綻んだ。



「・・・・・何、この可愛い生き物。」





あどけなさが残るの寝顔に視線を落としながら思う。



ーーーーそうだ。

お前はこうしてずっと俺の腕の中で笑ってれば良い。
何からでも守ってやるし、誰にも傷つけさせない。


親友と約束したんだ。


俺が一生幸せにしてやるって。





ふと、足を止め、踵を返す。



「・・・・やっぱやーめた。」


の部屋へと向かっていたが考えが変わった。


今日は特に寒いしなー?

1人で寝るより2人で寝た方があったかいよな?


うん。そうだ、そうした方が良い。


誰に言い訳してるのかはよく分からないが、
足取りが軽くなった俺は静かに自室へと足を進めた。




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