第15章 新たな季節
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お腹も一杯だし、頭がふわふわして何だか気持ちが良い…。
楽しくて舞い上がってつい、飲み過ぎたような気もしないでもない…。
こうして4人で誰かの部屋に集まってワイワイ騒ぐのはどれ位ぶりだったろう…
目の前にはTVに向かって肩を並べて座る五条と傑の背中。
2人がゲームで盛り上がっている中、ようやく〆の雑炊をちまちまと食べ出した硝子。
なんて事のないこの光景が、とてもかけがえのないモノのように感じるのは一度死にかけたからだろうか…。
またこんな風に過ごせる日が来るなんて夢みたいだなぁ、、、
うつらうつらと、襲いかかる眠気に負けそうになり舟を漕ぐ体。
まだ眠ってしまうには勿体なくて、必死に瞼を持ち上げるけど、、、
睡魔には敵わずーーーー
パタン
夢の中へと落ちていった。