第15章 新たな季節
「オイ…オイオイオイオイッ‼︎何さっきからイチャコラしてんだよっ‼︎
2人の世界に入るんじゃねーよ!
つーかそもそもお前ら距離近くね?」
五条が声を荒げ、私と傑は顔を見合わせた。
すると既に2本目の缶ビールを手にした硝子が、はぁ…とため息を吐くと気怠げに口を開いた。
「ーーー五条、うるさい。男の嫉妬は惨めだぞ?」
「なっ、、‼︎嫉妬なんてしてねーしっ‼︎
あっ!硝子っ、お前何1人で先にしれっと飲んでんだよー。」
「え?今更乾杯とかすんの?」
「はぁ〜〜〜、もういーわ。相変わらず協調性のない連中だなっ‼︎」
「え?それアンタが言う?」「悟には言われたくないな。」
硝子と傑が同時に同じ事を呟き、それがあまりに可笑しくてブフッと吹き出してしまった。
『アハハッ、もぉ〜〜この感じ、何か懐かしいね。
ほらっ、久々に4人で集まったんだし、仲良くやろーよ!ねっ?五条⁇』
首を傾けて向いに座る五条のご機嫌を伺うと、つり上がっていた眉が僅かに下がった。
「そんなん分かってるし…。
今日はの快気祝いだからな。」
ぶっきらぼうな口調の中にも優しさが含まれてる気がして、素直に『ありがと。』と返した。