第15章 新たな季節
「、酒なんて飲んで大丈夫なのかい?身体に負担かかってしまうんじゃ、、」
『大丈夫〜大丈夫〜〜‼︎ホントに傑は過保護なんだからっ‼︎
退院してから何日経ったと思ってんの(笑)?』
「・・それもそうか。けどあんまり飲み過ぎるなよ?」
『はいはい、分かってま〜す。ビールはほどほどにして今日は食べまくるからっ‼︎
てゆーかそろそろお鍋煮えたんじゃない⁇』
目の前で土鍋の蓋からグツグツと音が聞こえ通気口からは白い湯気が出ている。
食欲を掻き立てる匂いに鼻をスンッと鳴らし、待てずに蓋を開けようと手を伸ばし掛けた所で横から傑の手が伸びてきた。
「ーー危なかっしいから私がやろう。」
『え〜〜⁇私ってそんなにドジっ子に見える⁇』
「うーん、どちらかと言えば見えるかな?」
そう言いながらハハッと笑う傑の背中を『ドジっ子じゃないからっ‼︎」と言ってパシッと叩く。
「・・・・・。」
そんな私達の向かいで、恨めしそうな視線を向ける男が1人…。