第14章 代償
・・・・・・・つーか、、え?
俺、さっき何口走ったっけ、、、⁇
すっげー恥ずかしい事言わなかったか、、⁇
一度冷静になると次から次へと思い浮かぶ告白まがいのセリフ、、、
全部、、聞かれてたってことだよな、、、。
手を握る反対の手で顔を覆い「あ"〜〜〜〜〜〜」と天井を仰ぐ。
が笑って生きててくれりゃいいと思って柄にもなく自分は身を引こうとした…
ーーーーけど。
うん。やっぱ俺には無理だな。
気持ちをいくら押し殺しても脳裏に焼き付いているのはの笑顔で。
その笑顔は親友や他の誰でもなく、俺自身の手で守ってやりたい、幸せにしてやりたいと切に想う。
ーーーコイツしかいない。
そう確信した。
「なぁ…この手、離したくねぇんだけど…」
『・・・・え?』
潤んだ瞳でじっと俺の気持ちを測るよう見つめる。
サングラスを外し、手の中で少しだけ温かくなった細い指を自分の口元に当てがった。
「ーーーー好きだ…。が好きだ。」