第14章 代償
その時、
♪〜〜〜
書類と一緒に床に落ちた携帯が鳴った。
の意識が戻ったのか⁈
咄嗟に手を伸ばし通話ボタンをタップした。
「傑っ⁈」
「ーーー悟、すぐに来い。」
低いトーンの声に心臓が嫌な音を立てる。
「がどうかしたのか、、、⁈」
「ッ、、、いいから、出来るだけ早く来いよ。」
傑は何かを堪えるようにそう吐き捨てると通話を一方的に切った。
ツー、ツー、ツー…
「・・・・・。」
おい、嘘だろ?
一命は取り留めた筈だ。
容態が急変したのか、、、、⁇
携帯を握り茫然と立ち尽くしていると、七海が書類の束を手に取った。
「ちょうど俺たちも報告書書かなきゃいけなかったんで、ついでにやっておきますから。
早く行ってあげて下さい。」
「えぇっ⁈マジ⁇さすがにこの量はヤバ、、、、くないデス…ハイ。」
睨みをきかせる七海に灰原は苦笑いを浮かべた。
ーーーほんとに生意気で…頼れる後輩だな。
「・・・悪い…じゃあ頼んだ。」
そう言い残し教室を飛び出した。