第14章 代償
その後、病院へと搬送されたは何とか一命は取り留めた。
それから意識は戻らないまま2日経つが、未だ付き添いをしてる傑からは何の連絡もない。
机に頬杖をつき、鳴らない携帯を横目に転がっているペンを手に取った。
「・・・そろそろ提出しねーとなぁ。。」
そーいやここ最近、報告書の類いはに任せっきりだったな…
そんな事を考えながら今日何度目か分からないため息を吐くと、
「あれー?五条さんいたんすね?病院行かなくていいんですか⁇」
教室の前のドアから灰原が顔をひょこっと出し、中を覗いていた。
「ん?あぁ…。傑と硝子が交代で付き添ってるからな。」
ズカズカと教室へと入ってくる灰原の後ろには七海の姿もあり、
「お疲れ様です…」と呟くと軽く会釈をした。
「お前らは任務帰りか?」
「はいっす‼︎七海と2人でパパッと祓ってやりましたよ!」
ドヤ顔で笑みを浮かべている灰原だが、2年が動けない今、少なからず任務の負担はこの2人にものし掛かっているのだろうと思うといつものように邪険には扱えない。