第14章 代償
五条side
ゴン
身体を折り曲げ机に頭を突っ伏した。
「あ"〜〜〜ねみー…。」
寝不足で全身が気怠い。
普段からショートスリーパーとはいえ、5日間まともに睡眠をとっていないのはさすがにキツい。
「あ〜ぁ、何でもかんでも書面にしなきゃいけないもんかね〜。全く時代錯誤もいいとこだっつーの。」
机の隅に追いやった報告書や始末書の束を一瞥し、一向に減らない紙の山にため息を吐いた。
の意識が未だ戻らない。
一命は取り留めたとはいえ、考えてしまうのはアイツの事ばかりだ。
脳裏に焼き付いているのは医務室のベッドで横たわるの姿ーーーー。