第10章 自覚と恐怖 流血、残虐な描写あり
天元様の元へと向かうべく走り出した3人の背中に視線を向けると、理子ちゃんが足を止めこちらを振り返った。
「っ‼︎」
『・・・⁇』
「あの時…"同化まで心が少しでも穏やかにいられるよう支えになりたい"と言ってくれて嬉しかったぞ!
お陰で今、妾は不思議と穏やかな気分じゃ。」
『・・・それって、、、えぇっ⁈理子ちゃんあの時起きてたの⁇』
確か初めて会った日、待ち合わせのホテルでそんな事を話した覚えはあるけれど、その時理子ちゃんはまだ意識が戻ってなかったはず…
すると理子ちゃんは悪戯っ子のような笑みを浮かべ、
「の声がうるさかったからの!
・・・じゃあ下で待っておる。まだお別れは言わんぞ?」
『ーーーッ、、うんっ、、‼︎また後で。』
上手く笑えてるかは分からないけど、笑顔をつくり見送った。