第4章 地獄、落ちました
「ねえ!!なんなのなんでこんなに空が赤いの!?てかあんた達何者よ!私が聞きたいのは名前じゃないっての!!
ていうか………っ」
息も吸わずに一気に言葉をまくし立てたため、一回大きく息を吸い込む。
私はゆっくりと深呼吸をして、目の前にいる少女を指さした。
「……この子、早く退けてよ」
きょとんとした顔の少女は、ずっと私の膝の上にいる。それが気になる……ていうか、怖い。まだ何もされてないけど、関係があるのならば今すぐに退けてほしい。
セイリュウさんは一瞬間をおき、すぐにふわりと微笑んだ。
不覚にも、あまりにその表情が綺麗でどきりとしてしまった。
「ああ、ごめんなさい。
―――ハクさん、お願いします」