第4章 地獄、落ちました
「あ、あんた達は誰、なの?」
震える声でそう問うた。
さっきの叫び声で喉がからからなため、私は一度つばを飲み込んだ。
私とは対照的に四人は平然とした顔で、その中の一人(?)――綺麗な群青色の長髪を束ねた青年が、口を開いた。
「私はセイリュウです」
ニコリと優雅に微笑み穏やかな声で言うその人。
セイリュウって、変わった名前だな………なんて思いつつ、私はある事に気がついた。
……この声、どこかで聞いたことがある。
どこだったかと悩み、それが夢で聞こえた声だという答えにありつくのはそう時間はかからなかった。
どこからともなく聞こえてきた優しい声……それにそっくりだ。
一瞬間をおくも私はすぐに身を乗り出し、そのセイリュウとやらに向き直った。