第4章 地獄、落ちました
ハクさん?と頭に疑問符を浮かべると、四人のうちの一人……これまた綺麗な白髪の、角を二本生やした如何にも電波風の美男子がセイリュウさんの前へ出てきた。
年は私とそこまで変わらないように見える。
ハクさんは女の子の前に立つと、女の子のあたまをわしゃわしゃと撫でた。
「ほら、おいで」
そんな事を言うと、少女はコクリと頷くと大人しくハクさんに従い、ベッドを降りた。
そんなやりとりは、髪の色と角を除けばただの美しい兄妹にしか見えない。
少女が完全に向こう側に行った後、「さてと!」とセイリュウさんが明るい声を出した。
「それでは、本題に入って行きましょう」