第4章 地獄、落ちました
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目を開けると、まず第一に見慣れた天井が視界に映った。
白い塗料を塗った、所々それが禿げている年季の入った天井。
それは、私の部屋のものだった。
頭だけを横に動かすと、そこは私の部屋が広がっていた。
私は起き上がろうとはせず、部屋の一角においてある木のゴミ箱を見つめ、ぼうっとした。
そこで、私は密かに眉をひそめた。
今までのは、夢………?
まだうまく働かない脳みそで、記憶を整理する。
たしか、私死んで。
そしたら、よくわかんない人達の声がして。
しかも最後、「地獄」なんてワードが出てた。
夢にしては死んだ時の記憶とか、知りもしない人の声とか、鮮明に覚えている。
どういう事なのか、じっとその場から動かず視線を窓の方にやった。
その時、私は奇妙なことに気がついた。