第4章 紙紐
「でも、私は棘がある薔薇も好きですよ」
「どんだけよ」
「んー··棘って何となく自分を守るイメージがあるんですよね。アラネアさんも普段棘がある感じで皆さんに接してますが私やゼンさんには棘を無くす。嬉しいです」
「···あいつは、彩華を紹介してくれたし··彩華は、愛してるから」
「ん?何て言いました?」
「あいつはバカで彩華は馬鹿力の持ち主って言ったのよ!///」
「馬鹿力って··せめて腕力が有り余る無敵って言ってほしかった···」
「私の言い方と変わらないわ、ふふっ」
「ふふっ、あはは」
「私は、彩華と話すこの時間が好きだわ。ハムカツとも話すのはそれなりだけど」
「·····」
少しづつ、アラネアさんの表情も豊かになってきたな。