第3章 おでかけ
そわそわ
「······」
御真祖様が人の子(ポールの想い人)と歩いている。
(何事も無ければいいが··まさか世界一周とかするつもりか?今は問題なくともいずれはポールやドラルク達から抗議の電話が来そうだ)
ぴたっ
「でも」
あの日見た姿がどうしても思い出と重なる。
もし叶うなら
ミラさんのように···。
ぽそっ
「···包んでくれないか、彩華よ」
✿✿✿
ガチャ
「今日からこの部屋を使っていいよ。欲しいのがあれば言ってね」
「こんな綺麗な部屋って··」
ばたばた
「御真祖様!」
「ただいまドラウス」
「お邪魔しています··ドラウスさん」
「あぁ、良く来たね。楽しんで行くように」