第4章 孤児×王子
「マリー。シェリーの力は隠しておけるものではない。だが、治療を理由にシェリーが他の男に抱かれるのは我慢ならない」
ぼんやりとした頭で、私も不特定多数を相手にするのは嫌だなと考えていた。
「だから僕はシェリーと永遠の紋を刻む。準備をお願いできる?」
「もちろんでございます」
「それから食事の準備を」
「かしこまりました」
勝手に話がすすめられ、聖女達は部屋を後にする。
話がわからないシェリーがぼーっとしていると、抱きしめられ、男根が挿入されていた。
「あっ…ギル…! イったばかりなのに…!」
「ごめん。でもさっき出したのは聖女に見せつけた時に出ちゃったから。もっかい君のナカで出したくて」
「せ、せめて話してる時は動かないで…」
「えー。こうしてる方が気持ちイイのに」
くちゅん、と焦らすように腰が動き、シェリーは身体をくねらせる。 不意に突かれると、そのまま意識が飛びそうだ。
「ギル…あっ! 永遠の紋って…なに…? あんっ!」
「あぁ。一種の魔法契約みたいなもので、永遠の紋を刻んだ二人は、その相手としか交わることができなくなるんだよ」
「その相手…としか?」
「そう! 僕は君が他の男と交わるなんて考えたくないからね。王族は子孫を残すために使用が禁止されているけど、君と紋を刻むって決めたから」
いいよね?と耳元で囁かれると、ギルバートの腰が激しく動く。
そんな重要なこと、しっかり考えなきゃいけないのに…
「あんっ! あぁっ!!」
「ね、いいでしょ? そしたら毎日たっぷり可愛がってあげるから! ね?」
「ギルぅ…!ずるい…あぁん!!」
「いいって言って欲しいな、シェリー。 はぁっ…そしたら、今すぐにでもイかせてあげるよ」
甘美な誘惑に、シェリーは考えることを放棄していた。
「いい…刻んでいいから…イかせてぇ!!」
「あはっ! それでこそ僕だけの聖女だ!」
奥を突かれるとシェリーは絶頂に身体を震わせる。
薄れゆく意識の中
「君は僕だけのものだ…シェリー。さぁ、次はソファでヤろう。その次はバルコニーで」
ギルバートの嬉しそうな声が響いていた―――