第3章 伯爵家の令嬢×兄の友人
空が明るみ始める――
シェリーはベッドでぼんやりとしていた。
すぐ背後にはレオンがおり、二人は繋がったままだ。
ぬちゃっ…ぬちゃっ…
ゆっくりとした動きながらも、愛液が卑猥な音を立てる。
「レオン様…そろそろ寝ないと…」
「わかってる。だが、精液は尽きたというのに、まだ俺はお前のナカにいたいらしい」
「…もぅ! レオン様ったら」
背後から抱きしめられ、シェリーは幸せを噛み締める。
レオンはシェリーの耳元に唇を寄せると優しくキスをした。
強引であり、優しいレオンに振り回され、シェリーの身体はクタクタだ。
「シェリー、残りあと三日。俺はお前を抱き潰すぞ」
「えっ?」
よく考えたら冬休みはあと三日しかない。
せっかく結ばれたのに、急に淋しさが込み上げた。
「実はな、お前とこうなること、既に許可は得てある」
「きょ、許可ですか…?」
「あぁ。お前の両親とロンだ」
「な…なっ!?」
ぼっと顔が赤くなる。
つまり皆知っているということだ。
「それに、毎週末はデートをするぞ。夜は俺の部屋でたっぷり可愛がってやる」
「部屋って…寮ですよね!? 部外者は入れないのでは…」
「そんなの魔法を使えばいっぱつだろ。それに寮では防音魔法を張ってやる」
「防音…魔法…!」
そんな便利なものがあるなら今回も使って欲しかった!
振り向いて恨めしそうな目で睨むが、レオンは嬉しそうに口元を綻ばせる。
「睨んだシェリーも悪くないな。それで? 俺に抱かれ続ける覚悟はあるか?」
「そ、そんなの…とっくにできてますよ!」
真っ赤な顔で答えるシェリー。
「そうか。言質はとったぞ」
「えっ…あぁ!!!」
急に激しさを増した抽挿。
シェリーは失敗したと思いつつも、その刺激を甘んじて受け入れていた。
あぁ…幸せ…!!
快感の波に飲み込まれ、シェリーは意識を手放していた――