第8章 私のストーリー
「あっ……あぁっ…はぁっ…んっ!」
気がつけばシェリーは喘ぎ続けていた。
執拗に胸に吸いつかれ、舐められている。
たまにシルフォードの舌先が胸の飾りを弾く様に動くと、シェリーはしっとり濡れていくのを感じていた。
「気持ちよさそうだね、シェリー」
「やぁぁん……!」
「嫌じゃないでしょ。ほら、いつもみたいに言って。お兄様、もっと舐めてって」
……!?
シェリーは今までもそんなことを口にしていたのだろうか。
記憶にないが、シルフォードが驚かない様子から、毎日喘いでいたのは間違いないだろう。喉が枯れていたし…。
でも、さすがに実の兄にもっととせがむのは違う気がした。
シェリーのわずかな理性がせめぎ合う。
「シェリー…んっ、舐めて欲しいところ、他にもあるでしょ?」
ドキっとした。
時間をかけて胸を愛撫され、シェリーはもう完全に濡れている。
そして、今まで下着が脱ぎ捨てられていたことを考えると、おそらく秘部も……
「さぁ、おねだりして。じゃないと、やめちゃうよ?」
「……っ」
どうしよう、どうしたらいいの?
悩んでいると、シルフォードの手が止まる。
愛撫をやめてしまったようだ。
そうなると急に胸が苦しくなる。
嫌だ、やめてほしくない。
もっと、もっともっとシてほしい……!
「お…兄様……もっと舐めて…くださ…ぃ」
…言ってしまった。
でも後悔はしていない。欲しいのは事実なのだから。
するとシルフォードがクスっと笑う。
「よく出来ました、シェリー。見なくてもわかるよ。もうぐちょぐちょなんでしょ?」
シルフォードの手が胸からすべりおり、そのまま下着を脱がしていく。
それはお互い理解していたとおり、ぐっしょりと濡れていた。