第4章 感謝の気持ち
「美味しい!これ美味しすぎるよ七ちゃん!さすが七ちゃんオススメのパン屋さんだね!!」
「うん!本当うまい!さすが七海!!」
「それは良かったです。でも2人ともそんな慌てて食べないで下さい、喉につまりますよ」
七ちゃんは呆れたように、だけどどこか優し気に笑いながら私と雄君を見つめると自身もパンを手に取り口へと運んだ。
今日は3人揃って任務がお休みで七ちゃんオススメのパン屋さんの食べ放題へ来ている。七ちゃんの趣味が以前からパン屋巡りだというのは知っていたが、それに付いて来たのは今日が初めてだった。
仲良しな私達は良く休日を共に過ごす事も多いが、遊ぶのが大好きな私や雄君にいつも七ちゃんが合わせてくれる事が多く、今日は七ちゃんの好きな事をしよう!ということになったというわけだ。
朝一で今人気のミステリー映画を観て、そしてお昼ご飯にこのパン屋さんの食べ放題に来たというわけだ。そもそもパン屋さんに食べ放題があるということに驚きだが、何よりもこのパンの美味しさに驚きだった。
「何個食べれるかなー?今4つ目でまだまだお腹余裕だなぁ」
「僕は6個食べたよ!あと倍は余裕でいけるよね!」
「食べすぎてお腹壊さないで下さいね」
「大丈夫だよ〜私胃強いんだから!!雄君も胃強いよね!」
「強い強い!僕ってほら、元気が取り柄だから」
「……なら良いんですけど」