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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第27章 初めての





「それで、結局原因は何ですか」




面倒そうな顔をしつつも、どうやらアドバイスをしてくれるらしい七ちゃんは頬杖を突きながら私の机の方へと体を向けた。





「えっと実は…今年は一級昇格試験に推薦してもらえるように頑張りたいって前に話たでしょ。だから傑先輩と任務が一緒の時に動きを見て欲しいって頼んだの」




七ちゃんと雄ちゃんは真剣な表情で聞いている。




「けど私がなかなか祓えなくて…まぁ傑先輩と一緒の任務なんだからそんな簡単な任務じゃないことはもちろん分かってたんだけど。それで少し呪霊の攻撃かすった瞬間、瞬きする間も無く気付いたら傑先輩が祓ってた」




そう、本当に瞬き一つ。呼吸一つする間も無く…気が付いた時には目の前にいたはずの呪霊は消え去っていた。




それにワンテンポ遅れて気が付いた私は、そこでやっと傑先輩が祓ったことに気が付いたのだ。





レベルの違いを目の当たりにした。この人と私との術師としての差を情けないくらいに知ってしまった。情けなかった…情け無くて泣きたくなった。




でもそれでも頑張りたくて、傑先輩に認めて欲しくて…




「でも…三回お願いして、結局三回とも傑先輩が祓ってくれた…」







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