第26章 極秘任務
「それにしても何かあったのかな」
傑先輩と連絡は取っていない。極秘での任務だったらしく、自分達に応援要請が来るまでは何の任務についていたのか知らずにいくらいだ。
「まぁあの人達は気まぐれですからね。心配するだけ無駄ですよ」
「そうだけどさぁ」
「大丈夫だよエナちゃん、僕達の先輩は最強なんだから」
ニッコリと笑顔を向けてくれる雄ちゃんの言葉に安心してコクリとうなずけば、隣にいた七ちゃんも安心したように小さな笑みを見せた。
「ねぇ、何か美味しいもの食べに行かない?明日まで僕達空港付近で待機だしさ。せっかく沖縄まで来たんだからね」
「呑気ですね」
「だって沖縄だよ?そうそう来れないよ?」
その雄ちゃんの提案に「賛成ー!」と大きく手を挙げれば、二人は可笑そうにくすくす笑う。
確かに任務で沖縄に来れるなんてそうそうない機会だ。どうせなら先輩達を待っている時間満喫してしまおう。