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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第25章 納得






これって…どういう状況なのだろうか…





だけれど眉間にシワを寄せ苛立ったような五条先輩の様子を見れば、それが良い状況でないことくらい分かる。





「悟様、お久しぶりですね。積もる話もありますので場所を移動致しましょう」





「こっちはそんなもんねぇんだよ」





「悟様、次期当主としてやるべきことは山のようにあるのですよ。いつまでも我儘が通るとお思いですか」





「俺が次期当主なら、それは俺が決めることだろーが」





「五条家の未来のことを考えて下さいませ。そろそろ婚約者も決めて頂かなくては」





そう一人の人が言葉発言した瞬間、五条先輩の空気が一瞬にして冷ややかなモノへと変わった。先ほどからも険悪な雰囲気はもちろんあったがそんなこと非にならないほどだ。





「あ?婚約者だぁ?」





ビリビリと身体中を指すような空気が辺り一面に広がる。婚約者…御三家の当主はそんなことまで勝手に決められてしまうのか。




一方的に押し付けるような目の前の男性達の物言い。そこにまるで愛情などは感じられない。この人達と五条先輩の関係は一体何なのだろうか。多分、五条家の上の人達なのだろうけれど。





五条先輩を五条家次期当主としてしか見ていないであろうその姿勢が、その発言が、そのあり方が、どれもこれも私を嫌悪感でいっぱいにしていく。



私ですらこうなんだ、きっと五条先輩の苛立ちは計り知れないだろう。





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