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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第25章 納得






「お前にこれ、使いこなせる?」




何処が挑発的で軽薄な声。




「そんなこと言われたら、俄然やる気出てきたよ」




青く澄んだ瞳が何とも憎たらしい。それなのに、その瞳を見つめ返さずにはいられない。




私は壁に突き刺さった呪具を引き抜くと、先ほどの五条先輩同様クルリと一度回してみせた。




「せっかく五条先輩から貰った呪具、絶対無駄にはしないから」





使いこなしてみせるよ、絶対に。





今までよりもずっと、強い自分になる為に。






ニッコリと笑顔を見せれば五条先輩はそのままポンっと私の頭に手を置いてぐちゃぐちゃと髪を撫で付けた。





「そろそろ高専戻るぞ」




「うん!」






五条先輩に続いて蔵を出れば、その入り口ですぐさま先輩が足を止め「チッ」と何やら舌打ちを落とす。




「どうしたの?」




背の高い五条先輩の背後にいる為、前方は私からは良く見えない。





ヒョイっと先輩の背後から顔を乗り出す様にして覗かせて、私はすぐにピタリと動きを止めた。





目の前には数人の着物を着た男性が立っている。八十代ほどの年配の人から五十代くらいの男性数人。そしてその背後には何人かのスーツを着た若い人達が深々と頭を下げている。





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