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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第25章 納得






いつの間にか寝ていたのだろう。ガチャっという後部座席のドアが開くと音で目を覚ました。そちらへと視線を向ければ、車を降りて行く五条先輩の背が目に映る。





「あ、先輩お疲れ様でした!」




パッと目を見開き慌ててそう声を上げれば、こちらへと振り返った五条先輩が身体を屈ませるようにして車内へと再び覗き込んだ。





「お前も行くんだよ」




「んぇ?」




「行くぞ、早く降りろ」





えぇ!?どういうこと?私も降りるって車を?何で?全然理解が出来ないまま遠ざかって行く五条先輩を見つめるが、なかなか車から外に出ない私に気が付いたのか今度は無言でこちらを振り返ってきて、その「早くしろ」と言わんばかりのオーラに慌てて車から飛び出す。





「五条先輩待って!」





スタスタと早足で歩いて行ってしまう先輩はそのまま大きな門を当然のように潜るものだから、私も急いでその背中へと走り寄った。





「悟様、お帰りなさいませ」





ズラリと並んだ使用人達、当然のように五条先輩へと深々と頭を下げている。さすが五条家次期当主。悟様呼びされてるんだ…





いや、そもそも何で私ここに連れて来られたの?本当に分からないんだけど。五条先輩の実家帰省について行くとかそんなことある!?





だけれどこんな中気軽に聞けるような雰囲気でもなくて…だけれど明らかに五条先輩の後をちょこちょこ着いて歩く私を変な顔で見てくる人は一人も居ない。どうやらとても教養のある使用人の方々らしい。さすが御三家。




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