• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第25章 納得







「この後任務無いよね?」




補助監督の車に乗って早々運転席へとそう言ったのは五条先輩だ。





「はい、今日はもう無いですね。お疲れ様でした」




顔馴染みの補助監督がニッコリとミラー越しに微笑んでくれる。明らかに年上の人に対してタメ口をきく五条先輩だけれど、補助監督さんはもう慣れているらしい。





「じゃあ寄ってほしい所あるんだけど。下ろしたら帰って良いから」




「もちろん送りますよ、何処ですか?」





「五条の本家まで」





「五条家ですか?」





五条家って…五条先輩の五条家?まぁそれ以外ないよね。実家に帰るということだろうか。でも何でいきなり。




五条先輩が実家に帰っている所などほとんど見たことがない。あったとしても年末年始に数日どうしても帰って来いと言われたとかで帰るのを見たくらいだ。




まぁ呪術高専に長期休みなどないに等しいのだが、それでも時々訪れる5日ほどの休暇。一般家庭の夏油先輩や雄ちゃん、そして七ちゃんは数日休みがあれば実家に帰る所を時々見かけるが、五条先輩は見たことがない。




その理由を聞いたことはもちろん無いのだが、五条先輩の態度からして何となく聞き辛くもあった。だから正直今の五条先輩の発言には驚きで…




呼び出された…とか?




「分かりました、五条本家ですね」




補助監督さんは驚いている私とは違い、もう一度笑顔を見せると目的地を変更したのかウインカーを付けてハンドルを切る。





/ 647ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp