第20章 厄介ごと
食事時はお互いの足をくっつけてご飯を食べた。何だかそれも恥ずかしかったけれど、雄ちゃんと七ちゃんがいてくれたおかげか話に夢中になって少しは緊張を誤魔化せていたと思う。
傑先輩がシャワーを浴びる時は七ちゃんに手を繋いでもらったんだけれど、でも傑先輩は本当に宣言通りあっという間に上がってきて、呼吸がそれほど苦しくなることもなく、その後は自分のシャワーも何とか問題なく終わらせることができた。
そして今、時刻もそこそこになってきてテレビを消した傑先輩に手を引かれベッドへと上る。
「明日はお互い任務も免除だから、朝ゆっくり起きれば良いよ」
「うん。でも傑先輩の任務にまで影響させちゃって申し訳ない…」
「気にすることはないよ。私は凄く久しぶりの休暇なんだ。正直最近は本当に休みなしで任務だったからね。むしろありがたいと思っているよ」
「本当に?」
「あぁ、本当さ。実は二週間まともに休んでいなかったんだ」
「えぇ!二週間も!?」
「学生にこんな働かせるなんて呪術界はどうかしているよ」
「本当ですね、いくら傑先輩が強くて頼りになるからって」
「だからこれは私にとって立派な休暇だ。二人でのんびりしよう。任務に行っている皆んなには申し訳ないけれどね」