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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第19章 可愛いひと




そんなこんなで結局、一番近いファミレスまで皆んなで走って行くことになった。



山一つ分下だったというのに、五条先輩と傑先輩は息一つ乱していない。私達三人もヘトヘトというわけでは無いけれど、この二人に比べたら全然だ。



「疲れたね!!良い汗かいた!」



「五条さんと夏油さんはバケモノなんですか?」



「おい七海、先輩に向かってバケモノとは言うねぇ?」



「まぁ良くてゴリラですよね!」



「おい灰原!ゴリラは傑だけだろうが!俺はどう見てもゴリラキャラじゃねぇ」



「悟、ここじゃあ被害が出る。高専で始めようか」



いやいや一体何を始めるつもりなのだろうか…五条先輩の言葉に、眉間にシワを寄せた傑先輩が低い声でそう唸った。



本当この二人はすぐ喧嘩しようとするなぁ。まぁ主に五条先輩が傑先輩を煽って喧嘩に発展するわけなのだが、かと思ったら次の瞬間には何事も無かったかのように二人でニコニコと仲良くしているから不思議だ。



五条先輩が他人へ悪戯をしているのは日常的によく見るが、大人っぽく落ち着いた雰囲気のある傑先輩も、実はそういったことが好きなのか、二人楽しそうに悪さをしてよく夜蛾先生に怒られているのを見かける。



先生にゲンコツを喰らって、二人とも頭にたんごぶを付けているなんてこともしばしば。



喧嘩するほど仲が良い。まさにその言葉はこの二人のためにある言葉なのではないかとすら思えてくる。



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