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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第17章 それは突然に






五条先輩はその場でくるりと背を向け女性と腕を組みながら歩き出す。




そして、まるで何かのついでかのようにこちらへと振り返り言葉を吐き出した。








「あぁ、そうだ。俺たち終わりな」



「……っ…それってどういう…」



「分かんない?そのまんまの意味だよ。お遊びはもう終わり」




息が止まるようだった。



まるで地獄にでも落ちたみたいなそんな気分だった。




何…それ



五条先輩の言う終わりの意味を理解出来ないほど馬鹿ではなかった。だってそれは…先輩の言う通りそのままの意味だ。それ以上でもそれ以下でもない。そもそもそんな理由すらも含まれるような出来事では無かったからだ。




それは突然に、あまりにも呆気なく訪れた。



ずっと考えていたはずだ。いつかこういう日が来るだろうと。




だけど実際に訪れてみれば、それは想像よりも遥かに呆気なく簡単に終わりを告げた。



まるでそれが私達の関係を意味しているみたいで惨めだった。




“終わり”って何だ…そもそも始まってすらなかったじゃないか。




惨めで馬鹿らしくて哀れだった。




そしてそれは、想像よりもずっと辛くて苦しくて…



















ーーー…………そして、残酷だった。















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