第15章 浮遊感
だから、今言われている言葉が本当に現実なのか危ういし…なんなら私の都合の良い夢かも知れないなんて思う。
え、さっきの呪いまだ健在してた!?これは呪いの中なの!?
そこまで考えて、いやいや五条先輩が祓い損ねるはずが無いと正気に戻る。
それならばやっぱり五条先輩が言っていたのは、私達二人で一緒にお風呂へ入ろうって言う意味で…いや、そんなことを言ったら聞こえが良すぎるか。ただ何となく一緒に風呂行くぞって、本当男同士みたいな感覚で言ったのかも。
よく雄ちゃんが五条先輩や夏油先輩と寮の大風呂に入るって言ってたし。本当そんな感覚で言っただけなのかも。
だけれどそれと大きく違うのは、私は女で五条先輩は男だと言うこと。そんなの当然なんだけど…だって明るみで全裸になるってことだよね??
そりゃあ今までだって昼間からすっぽんぽんで致すことを致していた時だってあるわけどけれど…その時は気が付いたら訳がわからなくなるほどにぐちゃぐちゃのドロドロに溺れさせられているから、羞恥心なんてとっくに何処かへ飛んでいってしまっているわけだけれど。
今はそうじゃない、もちろん脳みそは正気だし意識も抱かれている時のように朦朧とはせずハッキリとしているのだ。