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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第14章 堕ちてやる




まるで何の悪も呪いも無いみたいな…そんな純白の世界。一瞬ボーッとしてしまいそうになるものの、すぐさまパシっと頬を叩いてポーチに入れていた鉄の小さな玉を取り出す。




それに呪力を込め遠くに投げてみるが、それが何かに当たる事はなくそのまま空中で爆破した。




この白い世界は何処まで続いているのか…とりあえずここに立っていても仕方がない。恐らく五条先輩も同じ状況だろう。でももしかしたら彼ならば取り込まれる直前に回避している可能性もある。もしくはワザと入ったっていうのもあり得るけど…




呪霊の出没条件をクリアしたのは良いものの、まさかその瞬間領域内へ閉じ込められるとは思ってもいなかった。




しかしながらこの領域からは何の攻撃性も危ない雰囲気も感じ取れない…なんなら少しばかり心地の良い雰囲気すら感じる。




ゆっくりと足を進めキョロキョロと辺りを見渡していた時だった。





「あ」




目の前には見知った背中。背が高くすらりとした身長に白銀の頭。





「五条先輩!!」




良かった、まさか領域内で会えるなんて。しかもこんな前後左右がまるで分からない空間で巡り合えるなんて奇跡だ。




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