第9章 合同任務
ズンッ
ーーーーーバキバキバキバキッ
瓦礫が大きな球体のように集まっていく、大きな破壊音と砕け散る音と共に。
そんな規格外な事を平気な顔をしてやってのける五条先輩は、瓦礫の上から崩れ去った建物を見下ろし下へと声をかけた。
「助けに来たよー、あれ、歌姫泣いてる?」
「泣いてねェよ!!」
眉間にシワを寄せそんな五条先輩に怒鳴る歌姫先輩。
「泣いたら慰めてくれるのかい?是非、お願いしたいね」
そして余裕気に小さくクスクスと笑みを見せる冥さん。二人とも怪我は無さそうだ。
「冥さんは泣かないでしょ」
「強いし」と付け加えた五条先輩は、ケラケラと楽しそうに笑って見せた。