第8章 気まぐれ
テレビを観たり部屋にあった漫画を読んだり。お昼寝をしたりゴロゴロしたりして、部屋からは出ないで先輩に言われた通り帰りを待った。
だっていつ帰って来るか分からなかったし、五条先輩の帰りを待つ時間ですら幸せに思えたからだ。
それから五条先輩は19時になって帰って来た。もちろん怪我ひとつなく、学ランにはほこり一つすら付いていない。
その後は21時ごろになって人気が無くなったのを確認してから、二人で寮の食堂で夕飯を食べた。もともと人が少ないこの寮では誰かにすれ違う事なんてほとんどないし、この時間まで任務をこなしていた場合外で食べる事がほとんどだから、やっぱり誰も食堂には来なかった。
自分の部屋に戻ろうとしていた私を五条先輩は当然のように、また自分の部屋へと引っ張って来ると、そのままぶっ続けで二人で3時間はゲームをしてたと思う。
「あー、さすがに目疲れたぁ」
「3時間くらいで大げさ、灰原と俺24時間ぶっ続けでやるとかザラにあるけどね」
「うわっ、六眼が使い物にならなくなったら大変だよ」
「そんなショボくねーわ、任務が無かったらあと二日はいけた」
「聞いただけで目がしぱしぱしてくる」