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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第8章 気まぐれ




朝目が覚めると、すでにそこには学ラン姿の五条先輩がサングラスをかけている所だった。



「起きた?」



「うん、おはよぉ」




昨日遅くまで五条の寝顔を眺めていたせいか、つい起きるのが遅くなってしまったみたいだ。五条先輩よりも早く起きて、起こしてあげようと思っていたのに。



「もう出る?」



「出る」




ベッドから慌てて起き上がり、部屋を出て行こうとする五条先輩に付いてドアの目の前まで行くと、五条先輩は珍しくこちらを振り返った。




「どうしたの?」



「待ってろ」




「へ?」




待ってろ?




「俺が帰って来るまでこの部屋で待ってろよ」




え、何で?だけどそんな疑問を口にするより前に、五条先輩は「分かった?」と言って私の返事を待つと「あ、うん。分かった」とそんな状況について行けていない私の返事を聞いて、それでも納得したように早々と部屋を出て行ってしまった。




「え…本当にどういうこと?」




起きたばかりだという事もあり、訳も分からずしばらくドアの前で唖然としていたと思う。



だけどとりあえず、五条先輩に待っていろと言われたし…うんって返事をしたから待ってないと。




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