• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第8章 気まぐれ




はぁはぁと肩で息を吐き出しながら、熱を持った身体から必死で熱を逃していく。



私の腕を縛り付けていた五条先輩の手がそっと離れると、楽しそうに笑いなが身体をゆっくりと起こした。




「でも残念だけど今日はここまで、怪我人にはこれ以上手出さねェって言ったろ?」




まるで私が聞き分けのないペットみたいじゃないか。



「別に期待なんてしてない!!」



「素直じゃないねェ」



「五条先輩っ」



「はいはい、DVD借りてきたから観ようぜ。お前が前に観たがってたやつ」



床に散らばっていたDVDとケースを拾った五条先輩は、ベッドから立ち上がるとそれをDVDデッキの中へと入れてテレビを付けた。



さっきまであんなにも甘い雰囲気が漂っていたというのに、今ではすっかりDVDを観るモード全開でその切り替えの速さに思わず小さな溜息を吐き出した。



本当に五条先輩は意地悪だ。



だけど私の身体を気遣ってくれたのは間違いないから、これ以上文句を言うのはやめよう。



だけどそれにしても何故突然部屋に連れて来たかと思ったらDVDなのだろうか?一人で観るのが嫌だったとか?暇過ぎてヤバかったとか?



やっぱり五条先輩が私をここに連れて来た理由が分からない。



/ 647ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp