第2章 1話
ふわぁ…
朝目覚めて、一緒に学校に行くために兄を起こしに行く。
『圭ちゃん、おはよー。ご飯食べに行こ。』
「…おー…」
まだ寝ぼけているのか半目のままの兄を連れてご飯を食べに行く。
ご飯を食べると目が覚めてきたのか、いつも通りになっていく。
「『行ってきまーす』」
朝の支度を済ませて、一緒に家を出る私たち。
住宅の外で待ち合わせてた千冬と学校に行く。
「おはようございます!場地さん!すずちゃん!」
目をキラキラさせる千冬は本当に犬とか猫みたいだ。
「おぅ、千冬ぅ行こーぜ。」
『おはよう、千冬。』
これが毎日のルーティーンである。
しばらくすると学校へつき、兄とは別クラスなので別れる。
ちなみに千冬と同じクラスだ。
「千冬ぅ、今日もすずを頼むな。」
「はい!任せてください!」
『むぅ…そんなことしなくてもいいのに。こんな格好だから大丈夫だよ。』
膨れて言うと兄は心配そうな顔をする。
「すずは可愛すぎるから、俺は心配してんだ。何かあったとき助けられねぇだろ。」
『分かった…圭ちゃんも勉強頑張ってね。』
そう言うと安心したのか兄は自分のクラスへと足を運んだ。
私と千冬は一緒に教室へと向かう。
教室へ入ると千冬が怖すぎてなのか一瞬空気が変わってしまうが、本人は気にしていないみたいだ。
さすがヤンキーだ。