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999本の薔薇〈進撃の巨人〉

第4章 Petunia



 目を見開いたままのローズは大きく息を吸い込んだ。
 顔を赤く染め上げ、言葉を探すように視線を彷徨わせる。やがて小さく頷いて、わざとらしく咳払いをした。


「もちろんよ、リヴァイ」


 言って、彼女は優しく笑う。


「あなたが許してくれるのなら、あたしたちはずっと一緒よ」


 そう言われたとき、どれだけ嬉しかったか。
 きっと君は知らないのだろう。

 まつ毛を伏せて、つま先を見る。


「ずっと、一緒」


 すがるように口にして、確かめることしかできなかった。









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