第5章 本当の入学初日
第二種目 握力
一心は測定器待ち中…緑谷の方をチラッと見たがあまり良い成績じゃなかったのか落ち込んでるように見える。爆豪はというと相変わらず死ねぇ!!と言って記録を伸ばしたようだ。
(大丈夫大丈夫!…だなんて軽い事は言えない。最下位は除籍処分……イレイザーヘッド…本当に除籍処分する気なのか?)
そんな事を考えていると…
大きな歓声が聞こえた。
「540キロてあんたゴリラ?!タコか?!」
「タコって…エロいよな…」
タコ少年が測定器を一心の方に持ってくる。
「お! 悪いな」
ヘヘッと笑いながら受け取る
「測定器壊しちゃったりして!」
ゴリラかタコか!と言った少年が茶化してくる
「大丈夫大丈夫!壊さないよう加減はする!」
スー…ハー…と深呼吸し集中
「俺は…
測定器が測れるギリギリの握力が……ある!!」
ギッと思いっきり力を入れ握りしめる。
(あ……やばい、クシャミでs)
「ッヘクチッ!」
(((クシャミ可愛!)))
バキッ!!
「「「「あ」」」」
「言葉…お前壊したな」
相澤先生がめっちゃ怖い顔をしている。
「こ、これでも手加減したよ?!?!ギリギリのって言ったし!!ちょっとクシャミで力んだというか!?ごめん相澤先生!!」
「ま、壊れたもんはしょうがない…んじゃ握力無限で」
「「「「無限!?」」」」
そう言うとスタスタと去ってしまう相澤先生
「こ、怖かった〜…」
「しっかし、お前足も早くて握力もあって…顔……も…良くて…身……長もあって……俺にもなんか寄越せよ!!ズルすぎだろ!!」
小さい少年がポコポコと叩いてくるため、タハハ…と笑いながらまぁまぁとなだめる。
「そうだ、俺瀬呂範太!よろしく!後で連絡先教えるからな!」
「峰田実だ!!コンチキショー!!」
「…障子目蔵だ」
障子の腕に生えている口が喋っている
「瀬呂に峰田に障子だな!よろしく!俺は言葉一心!!一心で良いよ」
満面の笑みを浮かべる。
「笑顔も満点と来たもんだぜ!!コンチキショー!!ズルすぎだろ!!神は不公平だ!!」
ブーブー怒りまくる峰田は置いといて障子が一心の体に触れる。
「なんだか、体熱くないか…?」
「ん?言われてみれば確かに…」
「どれどれ…」
三人に囲われ身体に触れられるという謎の現象…
(何これ……)