第13章 二人のその後
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爆豪side
家に帰った俺はベッドに横になり一心から来た写真を見ていた。
(俺単体のは送ってこなくていいっつのに…全部送ってきやがった…
…ッ!?いや、この写真いつ撮りやがった?!全ッ然気付かなかった…クソが!
アイツからは出来るだけ目ぇ離さねぇようにしてたが…クソ気に食わねぇ…)
若干イラつきながら舌打ちをするもその感情は直ぐにスッと消えた。
なぜなら俺には…
(てめぇが無防備に寝てる写真があるからだ!!)
クックックッと思わず笑いが込上がる。一心が寝ている俺の写真を送ってこない…つまりそういう構図の写真を撮っていない…俺だけが撮った。
そう思うと優越感に浸れる。
(……にしても
コイツ…寝顔クソ綺麗だな…)
今冷静になりながら写真を見てみるとそう思う。嫌でも美形と分からされる。
俺の中で若干の後悔が広がる
(アイツの寝顔もっと冷静によく見とくんだったな…実物は写真よりも…)
そう思いながら俺は腹の上に置いた綺麗に畳まれた服を顔の方に移動させた
それはアイツに貸してた服だ。
(……俺も人の事言えねぇ変態じゃねぇか)
そう思いながらスンッと服を嗅いでみると、まだハッキリと匂いが残っていた。
ベッドにも匂いは残っているが、服の方がよっぽど鮮明だ。
スンッスンッとさらに嗅いでいると、身体が火照ってくるのを感じる。それと共に寂しさも込み上げてくる。
(クソッ…どうせならあのまま帰さずにどっか行けば良かった。別に場所なんざどこでもいい…アイツと一緒なら…)
ジワッと目が熱くなった。
「……ッ会いてぇ…早く明日になれやボケ」
そう思いながら服を抱き込みギュッと抱きしめた。