第5章 首なしライダー遭遇
それから30分ほど会話をしてセルティさんが送ってくれるというのでご厚意にあずからせてもらった。
〔じゃあ、新羅、私は涼ちゃんを送ってくるよ〕
新羅「いってらっしゃい、セルティ。涼ちゃんも折原くんとかに嫌なことされたらここにおいで、」
『はい、ありがとうございます。夜分遅くに失礼しました。』
私は新羅さんに一礼してバイクの後ろに乗って家に向かった。
その場に残った新羅さんは誰も居ないはずの空間に
新羅「なんであんなに可愛い子を僕の家に連れてきたわけ?折原くんのことだから理由があったんでしょ。」
臨也「察しがいいね。まぁ理由を付けるなら、あの子の周りには要注意人物が沢山いるからってことかな。仕事を頼む以上彼女を守らなきゃいけないのは俺なんだけど、俺は今池袋に住んでない。だから、俺の唯一の友達と言える新羅に俺が池袋にいないときに守って欲しいんだよね。」
新羅「分かったよ。セルティにもちゃんと伝えておくからね。」
臨也「よろしくね、じゃ!」