第5章 首なしライダー遭遇

『セルティさん、ありがとうございました。』

〔いいや、構わない。何かあったら私に相談してくれ、力になろう。〕

『はい、よろしくおねがいします。ではありがとうございました。おやすみなさい。』

〔おやすみ！〕

私はセルティさんが見えなくなるまで手を振ってこれから住むことになるアパートの部屋の扉に手をかけた。