第5章 首なしライダー遭遇
〔よし、新羅は行ったな。本当に見せるけど時間も遅いから騒がないで欲しい。〕
その言葉に私は頷いた。するとセルティさんはヘルメットを外してくれた。
『凄い、これが首なしライダーの本当の姿。』
私は、恐怖というより感動を覚えた。
〔本当に驚かないんだな。〕
といって、ヘルメットを元に戻すセルティさん。
〔ところで、何故こんな時間に折原臨也と一緒にいたんだ?あいつは今新宿に住んでいるはずだ。〕
『それは・・・ネットカフェでチャットをしていて、終わったので外に出たら、臨也さんがそこにいて、それで無理やり連れてこられたって感じですかね・・・』
セルティさんは何かを考えて思い立ったようにパソコンを私の前に持ってきて
〔もしかして、君のハンドルネームは涼じゃないか?〕
『え。何故それを知ってるんですか?』
〔そうか、君も臨也に誘われてこのチャットをやっているのか・・・ 私はセットンとしてチャットに参加している。〕
『ええー!そうだったんですか!?ビックリです。都市伝説のセルティさんと既にチャットで交流してたなんて』