第4章 社会人場地さん×長編年上ヒロイン
「あっあっ、も、だめっ!」
「ッハ──あっ、出る!」
「んあっ、あ"、イく! ──イくッ!」
「っぐ!」
ゴム越しでも感じる彼の熱が私のナカへと溜まっていく。最後の一滴まで吐き出したらしい圭介はその長い髪をかき上たあと、私の上へ倒れこむようにのしかかってきたのでそのまま一緒にベッドへと倒れこむ。正直言って重たくて仕方がないけど、肌が触れ合って密着しているこの感覚が心地よくて彼の背中に回していた腕をもう一度ぎゅっと抱きしめる。
ちゅっちゅと額に何度かキスをされたのでそれを素直に受け止めていると、私のナカに入ったまんまの圭介自身が徐々に硬さを取り戻し始めていることに気づいて口元がひくつくのは仕方がないと思います、はい。
「アホほど出たわ」
「はぁ……はぁ……しんど……」
「もっ回」
「もう無理……」
「まだへばんなって」
「圭介の体力と一緒にすんな」
「ちゃんも体力ある方じゃん」
不満げな声を上げるも圭介には意味をなさないらしく──いつの間にやらゴムを付け替えたらしい彼がむくりと起き上がって私の脚を自分の肩へとかけ、腰を打ち付けるようにガツガツとまた私のナカを楽しみ始めた。
「無理って、あ"ッ、言っ、た! 言ったあ!」
「ヤッてもねーのに無理とか決めつけンな、よッ!」
「うあ! あっあっああ、もう……やだあああ!」
▽▲▽
「大丈夫か?」
「……だいじょばない」
「ふはっ、デジャブ」
「こんの猿。エロ猿」
「発情期の雌猿は多いと一日に五十回もセックスするらしいぜ? ちゃんまだ三回しかシてねーじゃん」
「誰が発情期の雌猿だ! 発情期は圭介でしょうが! うっ……喉痛い……」
「あーあー大声出すから」
ガラガラに掠れた声で隣に寝転ぶ圭介に抗議するもおかしそうに笑うだけ。というか何なら動物雑学まで披露されてしまったけれど私はどう頑張ったって圭介と五十回も事に及ぶなんて無理だからな! 一時間に二回シても一日じゃ足らない回数なんだよ? 物理的に無理だわ。干からびるよ、私が。