第4章 社会人場地さん×長編年上ヒロイン
「わかる? 子宮口に俺の当ててンの」
「わ、かる……っ」
「ちゃんのこーんなとこまで、俺ので埋め尽くされてる」
先ほどまでとは打って変わって動きを止めた彼はぐっぐっと私のへそ下を手のひらで押して、オマエは俺のモノ、とでも言いたげな様子。だけどその刺激だけで健気にナカを締める私も、あなたを離さない、と言っているようでもあるなあなんて。
へそ下から人差し指をつつつ……と私の顎下まで移動させた圭介はそのまま私の顎を掴んでくいっと引き下げ、うっすら口を開けさせてくる。キスしてくれるんだ、そう感じ取った私は少し舌を出してその先を催促した。
「ア"ーかわい」
ぼやくように彼の呟いた言葉に嬉しいような恥ずかしいような気持ちでいると、キスの雨が降り注ぐ。溺れそうなほどの愛に身を委ねていると、もう待てないとでも言いたげな圭介が律動を開始した。
自分では絶対に届かないような奥まで暴かれて反射的に逃げるよう体をよじらせようとするも、目ざとくそれに気づいた圭介に腰を両手で押さえ込まれてしまう。彼からの愛を一身に受けて揺れる体は何かにすがっていないと壊れてしまいそうだと、漠然とした不安と恐怖がまた私の中を駆け巡る。このまま圭介にしがみついていたら怪我をさせてしまうかも……彼に傷を作りたいわけではないので圭介の首元から手を離してシーツを手繰り寄せ、耐えるようにそれを握りしめていると不意に圭介の動きが緩慢になった。どうしたのかと見上げれば、その視線は力一杯シーツを握りしめている私の手元を見ている。
「シーツじゃなくて俺にしがみついてろ」
「爪立てちゃったら傷が……」
「別に気にしねェからいい。むしろシーツ握り締めてる方がなんかムカつく」
訳がわかんなくて目を瞬かせていると「ちゃんから向けられる感情は、俺にだけ向いててほしい」とイケメンだからこそ許されるんじゃないかと思える台詞を吐いた彼によってシーツを握っていた手は優しくほどかれ、圭介の背中へと腕を回すようにそっと誘導される。