第4章 社会人場地さん×長編年上ヒロイン
私の予想を遥かに越えた斜め予想の答えに思わず無くなる語彙力。エッチするたびにこんなイかされたら私の身がもたない! 物理的に壊れる!
「今日はヒーヒー言わせるつもりだしな」
「……嫌み?」
「さァ?」
ニッと無駄にかっこよく笑った圭介は汗ばんで張り付いた前髪をうっとうしそうにかき上げながら啄むように私のうなじへとキスを落とす。先ほどの前戯のせいでくたくたになった私はされるがまま、そのキスを受け入れる。なんなら後ろに体重をかけて圭介を背もたれがわりにして。
「なァ」
「うん?」
「潮吹いたこと今まであんの?」
「……ないわよ」
「じゃあ今日が初めてっつーわけだ」
「そうね。誠に遺憾だけど」
「イカン? はなんかよくわかんねェけど、ちゃんに初めて潮吹かせたのが俺ってのは気分がいいもんだな」
上機嫌になった圭介は私の髪の毛で遊びながらゆっくりと唇を塞いでくる。吐息すら漏れ出さないように、ぴったりと隙間なく合わせられたキスが気持ちよくて、頭も体も溶けていくよう。
満足げな圭介が離れると、お互いを繋ぐように銀色の糸が紡がれる。次第にぷつりと途切れれば、だらしなく開いた私の口元にそれは垂れた。武骨な親指で私の口元を拭ってくれた圭介に、んと唇を少し突きだしてもう一度キスをねだると「口開けろ」と言われ、素直に口を半開きにする。
すかさず入ってきた肉厚な舌が歯列をなぞり、上顎をくすぐり、舌を吸い上げ──我が物顔で私の口内を蹂躙していく。いつもだったら好き勝手して! と文句の一つや二つ言うところだけれど今日はそんな気分になれなくて……彼からの愛情に応えようと一生懸命自分の舌を絡ませる。
「今日のちゃん、マジで素直だな」
「いつも素直っ」
「ッハ、そうだなァ。いつも素直な子にはゴホービあげねぇと。な?」
「ひっ、アッ!」
軽々と私を持ち上げた圭介は私をベッドに押し倒すと私の太ももの間に割って入り、いやらしく濡れそぼったそこソコに顔を寄せると必要以上にぢゅるぢゅる音を立てながら一気に蜜を吸い上げた。急な刺激に体を跳ねさせれば、それに気をよくした圭介は少し上にある突起に吸い付き、優しく優しく歯を立ててくる。無意識に揺れる腰は更なる快楽を求めて止まることを知らない。