第3章 場地圭介(社会人)×千冬の親友ヒロイン(大学生)②
「あ"っ、あー! だめ! なん、出ちゃう!」
「そりゃー出させようとしてるからな、潮」
「だめ、もうらめ、変になる……!」
「おーなれなれ」
「うっ、あ、出る! イク! イ"ク!」
ぷしゃプシャッ
「お、噴いた」
「あああ! もうやめてぇ! イッた! イッたからあ!」
「ははっ、泣くほどいいか?」
一度達したにも関わらず、その手を止めてくれない場地くんに容赦なく二度目の絶頂へと連れていかれる。先ほど同様、透明な液体を撒き散らしながら体を痙攣させる私を見つめる彼の眼差しが、いやに熱っぽい。
「はあっ、はあ……」
「かーわい」
「うっ、うぅ……意地悪……!」
「前にも言われた気がするワ」
「止めてって言ったのに……」
「でもよかったろ?」
「そういう問題じゃない!」
「まあ俺がちゃんに意地悪したくなんの、ちゃんのせいなんだけどな」
「……何で?」
ぐったりとして一歩も動かしたくない体を場地くんに預けながら、少し後ろを振り返って彼を見やる。んー? と言いながら私の肩に顎を乗せて遠くを見つめる場地くんの涼しげな横顔は思わず見とれるほどかっこいい。
「俺、ずっとちゃんのこと好きなのにさ」
「──は?」
「好きなやつができたって報告毎回されるわ、うまくいかなかったって悲しそうな顔を何回も見せられるわ」
「お、おお……」
「挙げ句のはてには不感症で男に捨てられたってクソみてーな理由で振られてるわ、そのクソみてーな男が目の前に現れるわ」
「……」
「結局男のセックスがクソみたいなヤり方でちゃんは何も悪くなかったのにも腹立つわ、ちゃんの男を見る目のなさもヤベーわ」
「何かごめん……」
とりつく島もないほど矢継ぎ早に羅列された言葉に私のMPは枯渇状態。精神がゴリゴリ削られました。ちなみにHPは先ほどの行為で全てなくなりました。さっきとは違う意味で涙が溢れそうです。