第3章 場地圭介(社会人)×千冬の親友ヒロイン(大学生)②
「ちゃんがこんなイヤらしいなんて思わなかったワ」
「……嫌いになってない?」
「ン?」
「はしたないって、股が緩い女だって、幻滅した? 私のこと嫌いになってない?」
こんなに落ちるなんて思ってなかった。自分がこんなに積極的に求めるなんて思ってなかった。だけど一度知ってしまったらあの快感をもう一度求めずにはいられなくて、蜘蛛の糸に絡まってしまった蝶のようにあがいてもあがいても抜け出せない。
場地くんには、どんな風に私が見えているんだろう。聞くのが少し、怖いな。
「──もっと」
「え?」
「もっと乱してやりたいと思ってる」
「……えっ?」
「もっとぐずぐずにしてやりてェ。俺なしでいられなくなればいい」
「ば、場地くん?」
「俺の、俺の前でだけ股開いてはしたなくいたらいい。俺ならどんなちゃんも受け入れられる」
場地くんの瞳の奥に見えるドロリとした感情を感じて、思わず息を呑む。もう逃れられない、そう私の直感が叫んでいる。
そもそも逃げるつもりも私にはないのかもしれないけれど。
「俺だけを求めろ」
「ん、あっ」
「ちゃんを気持ちよくしてやれるの、俺だけだろ?」
「そこっだめ! やらぁ!」
場地くんにもたれ掛かるようにしてベッドの上に座っていた私を後ろから抱き締めるように包み込んだ彼は、先ほどと同じように固くなった胸の先端を人差し指で引っ掻くように刺激してくる。だけでは飽きたらず、耳たぶを甘噛みしたかと思えば、耳をなぞるように舌を這わせ、呂律すら回らなくなった私の反応を楽しんでいるご様子。
何で、何で耳をなぞられただけでこんなにぞくぞくするの。くすぐったいだけじゃないその感覚は、前にも感じた場地くんからもらった初めての快感。
「そこってどこ?」
「耳ぃ……!」
「ふーん。じゃあ乳首はそのまんまでいいんだナ」
「あっ! 待っ、んんう」
「ちゃんは胸弄られんの好きなんだな」
「ん、ああ、ひっ」