第2章 暖かな日々
よく2人で組手をした。
周りは大人ばかりで体格が違いすぎるからと言うのが専らの理由で(中には、こんな可愛らしい子供を投げたり出来ない!という理由も実は含まれていた)仕方がなかった。
そんな仲良しの2人だが、ロシナンテが14歳が12歳の頃にはロシナンテが成長期を迎えあっという間に2人の身長差が出来てしまった。そしてすぐに声変わりもしてしまいあっという間にロシナンテは可愛らしい男の子から青年へと変わっていってしまった。
それでもよく転んだり、バケツをひっくり返したりするドジっ子は変わらずでやはりが駆けつけ、助け起こしたり雑巾やモップで掃除したりと世話をやいていた。
もで成長はしていたが、ロシナンテの背がぐんぐん伸びていくのに対し少しずつじわじわと背が伸びたのでいつもご飯足りてるかセンゴクは心配していた。
はそんなにご飯の量が少ないわけではないと自分では思っていたが如何せん男のセンゴクやロシナンテと比べられてしまうとそれはそれは心配してしまうほどだったらしく、お鶴さんに相談していた時はお鶴さんも呆れていた。
曰く、女の子としては普通の量だそうだ。
「は小さいな」
ロシナンテが15歳の時だった。
まだまだ成長期継続中のロシナンテは頭1つ分以上小さいを見てしみじみと言った。
この頃からやっとロシナンテは自分が男であり兄であるという自覚に目覚めてきた。
「まだこれからだし!」
そう言って背伸びをするの頭をなでてみるとなるほど、やっぱり小さいなと再認識した。